2022年9月16日にiPhone 14/14 Proが発売されましたね。
購入を検討している方もいると思いますが、実はiPhone 14/14 Proはカメラや機能以外にも違いがあります。
それは搭載しているCPUがA15 BionicとA16 Bionicという2種類に分かれています。
そこで疑問に思ったのですが…
- A15 Bionicと、A16 Bionicってどのくらい性能が違うの??
- iPhone 14と14 Proは何が違うの??
- iPhone 13と14、13 Proと14 Proは何が違うの??
- コストパフォーマンスを考えたらどっちがいいの??
この疑問を解決するためにA15 BionicとA16 Bionicを比較してみました。
A15 BionicとA16 Bionicが搭載されている端末
まずはA15 BionicとA16 Bionicが搭載されている端末を解説します。
ちなみにこの情報は2023年1月時点のものになります。
A15 Bionicを搭載している端末
まずはじめにA15 Bionicを搭載している端末はこちら。
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 14/14 Plus
- iPad mini 第6世代
- iPhone SE3
- Apple TV 4K
A16 Bionicを搭載している端末
次にA16 Bionicを搭載している端末がこちら。
- iPhone 14 Pro/14 Pro Max
A15 BionicとA16 BionicのCPU/GPU性能を比較
次にA15 BionicとA16 BionicのCPU/GPU性能を比較していきます。
利用したベンチマークツール
- CPU性能:Geek Bench6
- GPU性能:iGPU-FP32
A15 BionicとA16 BionicのCPUスペックを比較
プロセッサー | ベンチマーク |
---|---|
A15 Bionic | 5402 |
A16 Bionic | 6299 |
A15 Bionicと比較して、A16 Bionicのほうが約1.16倍ほどスペックがいいことがわかりますね。
このくらいの差であれば普通の使い方であればほとんど違いはわからないと思います。
ほんの少しアプリのインストールが早かったり、再起動の時間が早くなるくらいですね。
A15 BionicとA16 BionicのGPUスペックを比較
次にGPUスペックを比較します。
ちなみにA15 BionicはGPUコアが4コアモデルと5コアモデルの2種類があります。
iPhone 14は5コアモデルですが、一応4コアモデルも比較してみましょう。
プロセッサー | ベンチマーク |
---|---|
A15 Bionic 4コアモデル | 1200 |
A15 Bionic 5コアモデル | 1500 |
A16 Bionic | 2000 |
A15 Bionic(5コアモデル)と比較してA16 Bionicは約1.3倍スペックが上がってますね。
そこまで大きな進歩には見えませんが、それでも3Dのゲームをするときでもラグが少なくなったりします。
つまり、よりなめらかな映像でゲームが楽しめるということですね。
A15 BionicとA16 Bionicを搭載している端末の値段を比較
次はA15 BionicとA16 Bionicを搭載している機器の値段を比較していきます。
intelやAMDのCPUと違って単体では購入できないので、端末の値段を比較します。
端末 | ストレージ容量(GB) | CPU | 値段 (税込み) |
---|---|---|---|
iPhone SE3 | 64 | A15 Bionic 4コアモデル | 62800 |
iPhone SE3 | 128 | A15 Bionic 4コアモデル | 69800 |
iPhone SE3 | 256 | A15 Bionic 4コアモデル | 84800 |
iPad mini 第6世代 | 64 | A15 Bionic 5コアモデル | 78800 |
iPad mini 第6世代 | 256 | A15 Bionic 5コアモデル | 102800 |
iPhone 13 | 128 | A15 Bionic 4コアモデル | 107800 |
iPhone 13 | 256 | A15 Bionic 4コアモデル | 122800 |
iPhone 13 | 512 | A15 Bionic 4コアモデル | 152800 |
iPhone 13 mini | 128 | A15 Bionic 4コアモデル | 92800 |
iPhone 13 mini | 256 | A15 Bionic 4コアモデル | 107800 |
iPhone 13 mini | 512 | A15 Bionic 4コアモデル | 137800 |
iPhone 14 | 128 | A15 Bionic 5コアモデル | 119800 |
iPhone 14 | 256 | A15 Bionic 5コアモデル | 134800 |
iPhone 14 | 512 | A15 Bionic 5コアモデル | 164800 |
iPhone 14 Plus | 128 | A15 Bionic 5コアモデル | 134800 |
iPhone 14 Plus | 256 | A15 Bionic 5コアモデル | 149800 |
iPhone 14 Plus | 512 | A15 Bionic 5コアモデル | 179800 |
iPhone 14 Pro | 128 | A16 Bionic | 149800 |
iPhone 14 Pro | 256 | A16 Bionic | 164800 |
iPhone 14 Pro | 512 | A16 Bionic | 194800 |
iPhone 14 Pro | 1024 | A16 Bionic | 224800 |
iPhone 14 Pro Max | 128 | A16 Bionic | 164800 |
iPhone 14 Pro Max | 256 | A16 Bionic | 179800 |
iPhone 14 Pro Max | 512 | A16 Bionic | 209800 |
iPhone 14 Pro Max | 1024 | A16 Bionic | 239800 |
A15 Bionicを搭載していて一番安いのはiPhone SE3ですね。
A15 Bionicの5コアモデルで絞るとiPad miniが一番安いです。
とはいえ、2022年の急激な円安で全体的に値上がりしているのはツラい…
ちなみにiPhone 13と14は同じ容量だと12000円の差しかないので悩ましい差ですね。
iPhone 13/13 Pro/14/14 Proの違いをチェック
次にiPhone 13/14、iPhone 14/14 Proの違いを見てみましょう。
スペックと値段もそうですが、機能も違っているのでそういった点をチェックしていきます。
iPhone 13/14を比較
iPhone 13はA15 Bionicの4コアモデル、iPhone 14はA15 Bionicの5コアモデルを搭載しています。
値段は同じ容量で12000円の違いがありますが、それだけの価値があるのかを見ていきましょう。
衝突事故検出機能が追加
iPhone 14からは衝突事故検出という機能が追加されました。
車での事故などが発生した時に自動で緊急連絡先に通報してくれる便利な機能です。
ただし、2023年1月時点では日本でのサービスは開始されていませんし、まだまだ誤動作が多いようです。
スキーでこけただけで動作するみたい
まぁある意味事故かもしれませんが…
まだ使える機能ではないので、将来への投資的な意味になりますね。
カメラにアクションモードが追加
iPhone 14からカメラにアクションモードというものが追加されました。
手ブレが全くない状態でムービーが撮れるというものです。
そういった凝ったムービーを撮りたい人には念願の機能ですね。
iPhone 14/14 Proを比較
次はiPhone 14/14 Proの違いをチェックします。
iPhone 14はA15 Bionic 5コアモデル、iPhone 14 ProはA16 Bionicを搭載しています。
値段は3万円の差があり、それだけ差があるのでしょうか??
ProMotionディスプレイを搭載
iPhone 14 ProはProMotionディスプレイを搭載しています。
ProMotionディスプレイ
リフレッシュレートが通常60Hzのところ120Hzまで動作し、より滑らかに画面が表示される
1秒間に120回画像を更新できるということ
パラパラ漫画が1秒で120枚パラパラされるイメージです
FPSゲームなんかをする人にとっては嬉しい機能ですね。
常時表示ディスプレイ
iPhone 14 ProではiPhoneとして初めて常時表示ディスプレイを搭載しました。
ずっと画面が表示されてたらバッテリーの消費が激しいのでは??
と思いますが、さっきのProMotionディスプレイとの組み合わせで1Hzまでリフレッシュレートを落とすことができます。
つまり1秒に1回だけ画面を更新すればいいので、電力消費はかなり抑えられるというわけです。
Dynamic Islandを搭載
iPhone 14 Proで初めて搭載されたDynamic Island、これは説明するよりも画像を見た方が早いですね。
今まではフロントカメラなどのセンサーはフレームの一部でしたが、画面の一部に組み込まれる形になりました。
これはデザイン的な変更なので、機能が大きく変わったというところではないですね。
カメラが進化
iPhoneのProモデルはメインカメラ、超広角カメラ、望遠カメラの3カメラシステムでしたが、iPhone 14 Proからはメインカメラが12MPから48MPに大幅進化しました。
これによってさらにきめ細かい写真を撮ることができるようになります。
特に写真を拡大した時にかなり差が出てくると思います。
他にもマクロ撮影という接写モードや夜でもポートレートが撮れたりするので、カメラにこだわりたい人にはオススメですね。
iPhone 13/14と14/14 Proの違いまとめ
ということで違いをまとめます。
- 衝突事故検出
- カメラにアクションモードが追加
あとはCPUが少しだけ良くなっているので、そこに12000円の価値があると思えるかどうかですね。
- ProMotionディスプレイ搭載
- DynamicIsland搭載
- カメラが大幅進化
iPhone 14 ProはCPUもA15 BionicからA16 Bionicへ進化し、本体もアルミではなくスチールなので見た目も高級感があります。
こういった点に3万円分の価値があると思える人にはiPhone 14 Proはオススメですね。
ちなみにiPhone 13 Proと14 Proの違いはこんな感じ。
- 衝突事故検出
- カメラにアクションモードが追加
- ProMotionディスプレイ搭載
- DynamicIsland搭載
- カメラが大幅進化
iPhone 13 Proと14 Proを比べるとカメラを中心にかなり機能が追加されてますね。
A15 BionicとA16 Bionicを比較:まとめ
ということでA15 BionicとA16 Bionicについて性能と値段を比較してみました。
- A16 BionicはA15 BionicよりCPUが1.12倍、GPUが1.3倍良い
- iPhone SE3、iPad miniが一番安い
- 機能と価格差が絶妙なので、そこに納得できるかがポイント
A15 Bionicを搭載する端末で一番コスパがいいのはiPhose SE3ですね。
iPhoneの選び方には悩むところが多いけど、性能、値段などをしっかり比べてみよう
なお、iPhone SE3は楽天かYahooショッピングで購入すると、公式サイトより1万円ほど安く変えます。※2022年12月時点
個人的には楽天が買うのが一番ポイント還元もあったりしてお得でしたね。
とはいえ、場合によってはAmazonだったり公式ショップの方が安い場合もあったりします。
なので、どういった時にどこが安いのかというのを以下の記事にまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください。
ちなみに、iPhone 8からiPhone SE3に乗り換えを検討している方はA11 BionicとA15 Bionicを比較した記事をチェックしてみてください。
より性能が上がっていることがわかると思います。