この記事では、ボクシングのライト級世界ランキングをまとめました!!
ライト級といえば、今の日本人にはあまり馴染みのない階級ですが、世界的に見るとかなり人気の階級です。
世界最速3階級制覇王者のロマチェンコ、史上最年少での4団体統一王者となったヘイニー、圧倒的KO率を誇るデービス、SNSで人気があり実力も高いガルシア、ネクストメイウェザーと呼ばれるスティーブンソン。
そんなライト級(58.967~61.235kg)にはどんな選手がいるのか??
WBA、WBC、WBO、IBF、リングマガジンにランクインされている世界ランカーのボクサーをまとめましたので、是非チェックしてみてください!!
- 選手の名前は英語名をGoogle翻訳してるのでご了承ください
- 表示の順番は独自の基準で記載しています
(チャンピオンである、複数団体にランクインしている、などが上位に来る理由です) - スーパー王座、暫定王座、休養王座は「スーパー」、「暫定」など省略します
- Top10以上にランクインしている選手のみ記載しています
【ボクシング】世界ライト級ランキング一覧
- WBA:2023/08/31 更新
- WBC:2023/09/03 更新
- IBF:2023/09/13 更新
- WBO:2023/09/15 更新
- RING:2023/09/16 更新
名前 | WBA | WBC | IBF | WBO | RING |
---|---|---|---|---|---|
デビン・ヘイニー | スーパー | 休養 | 王者 | スーパー | 王者 PFP 7 |
ガーボンタ・デービス | 王者 | - | - | - | 2 PFP 8 |
ワシル・ロマチェンコ | 4 | 3 | 3 | 2 | 1 PFP 10 |
イサーク・クルス | 1 | 4 | 4 | 4 | 3 |
シャクール・スティーブンソン | 7 | 1 | - | 1 | 5 |
ウイリアム・ゼペダ | 2 | 5 | 6 | 6 | 7 |
フランク・マーティン | 3 | 2 | - | 7 | 6 |
エドウィン・デ・ロス・サントス | 6 | 6 | 7 | - | - |
ジョージ・カンボソスJr | - | 10 | 2 | - | 8 |
デニス・ベリンチック | - | - | 9 | 3 | - |
キーショーン・デービス | 9 | - | 8 | 8 | - |
マキシ・ハグヘス | - | - | 5 | - | 9 |
ライアン・ガルシア | - | - | - | - | 4 |
アンヘル・フィレオ | - | - | - | 5 | - |
フロイド・スコフィールド | 5 | - | - | - | - |
レイモンド・ムラタラ | - | 9 | - | 9 | 10 |
ジャーメイン・オルティス | - | 7 | - | - | - |
アルバート・バティルガシエフ | 8 | - | - | - | - |
吉野修一郎 | - | 8 | - | - | - |
ミゲル・マドゥエノ | - | - | - | 10 | - |
イダルベルト・ウマラ | 10 | - | - | - | - |
ヨセフ・ディブ | - | - | 10 | - | - |
【ボクシング】世界ライト級ランキング:気になる選手を解説
一覧だけだと面白くないので、個人的に気になっている選手をピックアップして解説していきます。
デビン・ヘイニー
- 戦績:30戦30勝15KO無敗
- 身長:173cm
- リーチ:180cm
- 出身:アメリカ
- 構え:オーソドックス
ヘイニーは現ライト級の4団体統一王者です。
ボクシングスタイルはヒットアンドアウェイを中心にポイントアウトを狙っていく戦い方をするので、どちらかというと眠気を誘うファイターですね(笑)
とはいえ、強さに関しては4団体統一王者にふさわしいと思います。
2022年6月5日に当時の3団体統一王者だったジョージ・カンボソスJrに対戦し、判定勝利を収めてライト級史上初の4団体統一王者に輝きました。
その後2022年10月16日にはカンボソスとの再戦が行われ、こちらも判定で勝利を収めています。
そして、2023年5月20日にはついにロマチェンコとの試合が行われました!!
個人的にはロマチェンコに勝って4団体統一王者になって欲しかったですが、結果はヘイニーの3-0の判定勝ちとなりましたね。
ロマチェンコとの再戦があるかと思われていましたが、2023年10月28日に一つ上の階級であるスーパーライト級でレジス・プログレイスが持つWBCタイトルに挑戦するようです。
その結果次第にはなりますが、おそらくほとんどのベルトを返上することになるでしょうね。
ガーボンタ・デービス
- 戦績:29戦29勝27KO無敗
- 身長:166cm
- リーチ:171cm
- 出身:アメリカ
- 構え:サウスポー
“タンク”の異名を持つガーボンタ・デービス。
29戦29勝と無敗であり、更に27KOという驚異的なKO率を誇ります。
KO率が高く、パフォーマンスも派手なのでアメリカではかなりの人気を誇ります。
そして同じくアメリカで大人気のライアン・ガルシアとの世紀の一戦が2023年4月22日(日本時間23日)に行われました‼︎
この世紀の試合はデービスがボディブローで7RKO勝利を納めました‼︎
流石のデービスでしたねぇ、ガルシアもいい攻め方をしてましたね‼︎
そんなデービス、アメリカボクシング界では人気の彼ですが、プライベートでは何回か逮捕されているなど素行はあまり良くありません。
これらの判決がどうなるのかわかりませんが、ボクシングに影響がないようにもう少し節度を持ってほしいなぁと個人的には思いますが…
ちなみに、なんとデービスはあの井上尚弥選手について語っています。
動画ではめちゃくちゃ褒めているので、そういったところは嫌いじゃありません(笑)
ちなみに以下の記事にデービスの試合映像をまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください。
アメリカで人気になる理由がわかりますよ!!
イサーク・クルス
- 戦績:27戦24勝17KO2敗1分
- 身長:163cm
- リーチ:160cm
- 出身:アメリカ
- 構え:オーソドックス
“ピットブル”のニックネームを持つ彼はイサーク・クルス。
彼は最近まで無名の選手でしたが、デービスとの一戦で一躍有名選手へと駆け上がります。
2021年12月5日にデービスは元々ロランド・ロメロとの試合が予定されていましたが、ロメロ側の個人的な理由(女性からの告発によるいざこざ)でロメロが欠場になってしまいました。
そこで代役として指名されたのがこのクルスであり、しかも試合の1ヶ月前というかなりのハードスケジュールでした。
しかしクルスはそんな逆境を物ともせず、あのデービスと僅差で判定までもつれ込むという大健闘を見せました。
ライト級ではとても小柄な選手で、勝手に親近感を抱いていますが今後の活躍に期待したい選手の一人です。
シャクール・スティーブンソン
- 戦績:20戦20勝10KO無敗
- 身長:170cm
- リーチ:173cm
- 出身:アメリカ
- 構え:サウスポー
ネクストメイウェザーとして名高いシャクール・スティーブンソン。
彼はWBO世界フェザー級チャンピオン、そしてWBO・WBC世界スーパーフェザー級2団体統一チャンピオンという偉業を達成しています。
KO率はそこまで高くないですが、圧倒的スピードとテクニックで同階級の世界チャンピオンクラスの選手を圧倒してきました。
そんな彼は2022年9月23日の防衛戦でなんと体重超過してしまい、WBO・WBC2つのベルトを剥奪されてしまいました…
減量がきつかったようですが、せめてチャンピオンならしっかり体重を作ってこいよ、と思ってしまいます…
その試合も判定で難なく勝利していますが、激戦区であるライト級で通用するのでしょうか??
そして、2023年4月8日(日本時間で9日)に日本の吉野修一郎選手とWBC世界ライト級挑戦者決定戦が行われました‼︎
結果はシャクールの6RTKO勝利を飾り、WBC王座挑戦に王手をかけましたね。
日本人としては残念な結果でしたが、ライト級の壁は厚いということでしたね…
ライアン・ガルシア
- 戦績:24戦23勝19KO1敗
- 身長:178cm
- リーチ:178cm
- 出身:アメリカ
- 構え:オーソドックス
SNSでも大人気のライアン・ガルシア。
写真を見ればわかりますが、むちゃくちゃイケメンです(笑)
しかしイケメンというだけでなく、激戦区であるライト級で無敗を誇り、ロマチェンコやリナレスと激闘を繰り広げたルーク・キャンベルにKO勝利していることから強さという面でも評価を受けています。
そんなガルシア、2023年4月22日(日本時間23日)に同じくアメリカで人気のデービスとの試合が行われました。
結果はガルシアの7RKO負けとなり、キャリア初の敗北となりました。
ガルシアの攻め方も良かったですが、デービスのカウンターが光りましたね。
恐らくガルシアはこの試合を最後にスーパーライト級へ転向するでしょう。
ちなみに、ガルシアの試合映像をまとめた記事も用意していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ジョージ・カンボソスJr
- 戦績:23戦21勝10KO2敗
- 身長:175cm
- リーチ:173cm
- 出身:オーストラリア
- 構え:オーソドックス
元ライト級3団体統一王者であるジョージ・カンボソスJr。
彼は2021年11月27日に行われたテオフィーモ・ロペスとの試合で一躍有名になりました。
下馬評ではテオフィーモ・ロペスの圧倒的有利でした。
というのも、テオフィーモ・ロペスはあのロマチェンコに勝利したことで評価がとてつもなく高かったため、当時は誰もカンボソスJrが勝てると思っていなかったでしょう。
しかし、1Rからダウンを奪う大波乱を起こし、10Rには自身もダウンを奪われるも、僅差の判定勝利を収め、大番狂わせを起こしました。
そして2022年にはロマチェンコとの試合が決定していましたが、ウクライナ侵攻でロマチェンコが帰国してしまったため延期になってしまいました。
それを受けてカンボソスJrはロマチェンコに対して、「あなたの決断を尊重します。無事でいることを祈ります。帰ってきたら真のチャンピオン同士で戦おう。」と男気あふれるツイートをしています。
残念ながらその後のヘイニーとの試合で連敗してしまったため、ロマチェンコとの試合はなくなってしまいました。
しかし個人的にはとても好感を持てる選手なので、まだまだトップを狙っていってほしいと思います。
吉野修一郎
- 戦績:17戦16勝12KO1敗
- 身長:175cm
- リーチ:173cm
- 出身:日本
- 構え:オーソドックス
ここにきて、日本人選手の吉野修一郎選手です!!
吉野選手は2022年時点で世界的な選手との対戦経験はありませんが、強豪日本人選手に勝ってきています。
元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪選手に大差負傷判定勝利し、ロマチェンコやテオフィーモロペスとも激闘を繰り広げた中谷正義選手をTKOで下しているなど、日本国内屈指のボクサーです。
中谷選手に勝利したことでより世界が近づいてきたと思います。
日本人として長らく現れなかったライト級の世界チャンピオンに是非なってもらいたいですね!!
そして、2023年4月8日(日本時間で9日)にあのシャクール・スティーブンソンとWBC世界ライト級挑戦者決定戦が行われました。
結果は残念ながら吉野選手の6RTKO負けとなってしまいましたね…
ちょっとストップが早すぎる気もしましたが…
WOWOWで見逃し配信されているので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
ワシル・ロマチェンコ
- 戦績:20戦17勝11KO3敗
- 身長:170cm
- リーチ:169cm
- 出身:ウクライナ
- 構え:サウスポー
ボクシングファンの間ではおなじみ、”ハイテック”ことワシル・ロマチェンコです。
彼はアマチュアボクシングで驚異の397戦396勝の記録を引っさげて2013年にプロボクシングへ転向しました。(ちなみに1敗した相手には再戦できっちり勝ったそうです)
わずか2戦目にして世界タイトルに挑戦しますが、相手のオルランド・サリドが体重超過をし、さらに試合ではバッティングやクリンチの多様などダーティ手段を展開してまさかの黒星を喫してしまいます。
しかし、3戦目でゲイリー・ラッセルJrとのWBO世界フェザー級王座決定戦で勝利し、見事王座に輝きました。
さらに、7戦目でWBO世界スーパーフェザー級王座に挑戦し、5RKO勝利を収めて世界最速2階級制覇を達成します。(それまでは井上尚弥選手の8戦目での2階級制覇が最速記録でした)
そこからなんと4戦連続で相手の棄権による勝利をし、一部ではロマチェンコ勝ちなどと呼ばれるように。
そして、12戦目であのホルヘ・リナレスの持つWBAスーパー世界ライト王座に挑戦し、キャリア初のダウンを奪われるものの、10RTKO勝利でこれまた世界最速での3階級制覇を達成しました。
15戦を戦って、ついにライト級3団体統一王者にまでなったロマチェンコですが、16戦目に対戦したテオフィーモ・ロペスにまさかの判定負けを喫してしまいます。
そこから復帰戦で2連続勝利を飾りましたが、ウクライナ侵攻を受けて国のために帰国しました。
しかし、2022年10月29日に戦地から戻ったロマチェンコは復帰戦で無事勝利しました。
そして、2023年5月20日にはヘイニーとの試合が行われました!!
結果は残念ながら0-3でロマチェンコの負けとなりました…
内容はかなり僅差でしたが、惜しくも4団体統一とはなりませんでしたね。
年齢もありますが、今後どうなることでしょうか…
ちなみに、ロマチェンコの試合動画をまとめた記事を用意していますので、気になる方は是非チェックしてみてください!!
【ボクシング】世界ライト級ランキング一覧:まとめ
以上、ボクシング世界ライト級ランキング一覧と気になるボクサーの簡単な解説でした!!
よくランキングは変動するので、ちょくちょく更新していきますね。
ちなみに下の階級であるフェザー級や、上の階級であるウェルター級などの記事もありますので、気になったらチェックしてみてください!!