この記事では、ボクシングのスーパーウェルター級世界ランキングをまとめました!!
スーパーウェルター級といえば、今の日本人にはあまり馴染みのない階級ですが、世界的に見るとかなり人気の階級です。
古くは輪島功一さんがチャンピオンになった階級ですね。
世界的にはティム・チューやセバスチャン・フンドラ、ジャーメル・チャーロといった強豪のほかに、ウェルター級の怪物達が参戦をほのめかしていたりします。
そんなスーパーウェルター級(66.678~69.853kg)にはどんな選手がいるのか??
WBA、WBC、WBO、IBF、リングマガジンにランクインされている世界ランカーのボクサーをまとめましたので、是非チェックしてみてください!!
- 選手の名前は英語名をGoogle翻訳してるのでご了承ください
- 表示の順番は独自の基準で記載しています
(チャンピオンである、複数団体にランクインしている、などが上位に来る理由です) - スーパー王座、暫定王座、休養王座は「スーパー」、「暫定」など省略します
- Top10以上にランクインしている選手のみ記載しています
【ボクシング】世界スーパーウェルター級ランキング一覧
- WBA:2024/4/30 更新
- WBC:2024/4/19 更新
- IBF:2024/4/16 更新
- WBO:2024/4/13 更新
- RING:2024/4/27 更新
名前 | WBA | WBC | IBF | WBO | RING |
---|---|---|---|---|---|
ジャーメル・チャーロ | - | 休養 | - | - | 王者 |
セバスチャン・フンドラ | - | 王者 | - | 王者 | 1 |
イスラエル・マドリモフ | 王者 | - | - | - | 3 |
セルヒ・ボガチュク | - | 暫定 | - | - | 4 |
バフラム・ムルタザリエフ | - | - | 王者 | - | 10 |
ティム・チュー | 5 | 1 | 4 | 1 | 2 |
エリクソン・ルービン | 3 | 5 | 3 | 3 | 5 |
ヴァージル・オルティスJr | 1 | 6 | - | 7 | - |
ジョシュ・ケリー | - | 8 | 5 | 2 | - |
ジーザス・ラモス | 10 | 4 | 6 | - | 6 |
チャールズ・コンウェル | - | 3 | - | - | 8 |
アバス バラオウ | 2 | 10 | - | - | - |
ザンダー・ザイヤス | - | 9 | - | 4 | - |
エロール・スペンスJr | - | 2 | - | - | - |
スラヴァ・スポマー | - | - | 8 | 6 | - |
ヴィト・ミエルニッキJr | 4 | - | - | - | - |
井上岳志 | - | - | - | 5 | - |
ヨエニス・テレス | 9 | 7 | - | - | - |
ラザブ・ブタエフ | 6 | - | - | - | - |
マゴメド・クルヴァノフ | 7 | - | - | - | - |
ブライアン・メンドサ | - | - | - | - | 7 |
ハロ・マテボシャン | - | - | 7 | - | - |
パトリック・テシェイラ | - | - | - | 8 | - |
ヨハン・ゴンザレス | 8 | - | - | - | - |
ミシェール・ソロ | - | - | - | - | 9 |
ジェームズ・メトカーフ | - | - | 9 | - | - |
テレル・ガウシャ | - | - | - | 9 | - |
テワ・キラム | - | - | 10 | - | - |
ホルヘ・ガルシア・ペレス | - | - | - | 10 | - |
【ボクシング】世界スーパーウェルター級ランキング:気になる選手を解説
一覧だけだと面白くないので、個人的に気になっている選手をピックアップして解説していきます。
ジャーメル・チャーロ
- 戦績:38戦35勝19KO2敗1分
- 身長:183cm
- リーチ:185cm
- 出身:アメリカ
- 構え:オーソドックス
元WBC・WBAスーパー・IBF・WBO世界スーパーウェルター級4団体統一王者であるジャーメル・チャーロ。
海外のボクシングも知っている人ならご存知の方も多いかもしれません。
ちなみに双子の兄であるジャーモール・チャーロは(一応)現WBC世界ミドル級チャンピオンです。
2016年5月21日にWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦でジョン・ジャクソンに勝利して初の世界チャンピオンに輝きました。
そこから3度の防衛をしますが、4度目の防衛戦でトニー・ハリソンに判定負けを喫してしまいます。
しかし、2019年12月21日のリベンジマッチでKO勝利を収め、再び王座に返り咲きます。
そして2020年9月26日に当時のWBAスーパー・IBF二団体統一王者であったジェイソン・ロサリオと対戦し、8RKO勝利を収めて一気に3団体統一王者になりました。
さらに2021年7月17日にはWBO世界スーパーウェルター級王者であるブライアン・カスターニョとの4団体統一戦が行われましたが、まさかの引き分けで4団体統一ならず…
しかもこの試合はカスターニョが勝っていたと言われたほどの疑惑の判定とも言われてしまいました。
ですが2022年5月14日にカスターニョとの再戦で10RKO勝利を収め、見事4団体統一を果たしました!!
この調子で一つ上の階級であるミドル級にあげるのかと思いきや、まさかのスーパーミドル級へ…
そう、あのサウル・”カネロ”・アルバレスとの試合が2023年9月30日に行われました!!
史上初の4団体統一王者同士の戦いということで話題にもなりましたが、さすがに2階級の壁は大きかったのか…
チャーロは消極的に戦ってばかりで7Rにダウンを奪われ、0-3で判定負けを喫してしまいました…
しかも、その後はスーパーウェルターで試合をしていないということもあってすべてのベルトを剥奪されてしまいます…
今後どの階級で戦うのかはわかりませんが、カネロとの試合でビッグマネーを得たと思うので、引退してもおかしくないですね…
バージル・オルティスJr
- 戦績:21戦21勝21KO無敗
- 身長:178cm
- リーチ:178cm
- 出身:アメリカ
- 構え:オーソドックス
彼はバージル・オルティスJrという選手で、元々はウェルター級を主戦場としていました。
2023年3月18日に当時のWBA世界ウェルター級王者であるエイマンタス・スタニオニスに挑戦する予定でしたが、スタニオニスの怪我やオルティスの怪我などで、3度の延期になった末にこの試合は消滅してしまいました…
そして2024年1月6日にスーパーウェルター級転向初戦で1RKO勝利を収めています。
ここで取り上げたのは、戦績と実力から最も世界タイトルに近い選手だと思ったからです。
今のところ全勝全KOというパーフェクトレコードですからね…
そしてついに、2024年8月3日にクロフォードの4階級制覇をかけた試合が決定し、そのアンダーカードでティム・チューとの試合が決定したそうです!!
ハードパンチャー同士の試合、楽しみですね!!
ティム・チュー
- 戦績:25戦24勝17KO1敗
- 身長:174cm
- リーチ:179cm
- 出身:オーストラリア
- 構え:オーソドックス
彼は元WBO世界スーパーウェルター級王者であるティム・チュー。
チューという名前に聞き覚えのある方もいるかもしれません。
というのも、父はコンスタンチン・チューという元WBA・WBC・IBF世界スーパーライト級3団体統一王者で、オーストラリアでは伝説的な選手でした。
その息子であるティム・チューもまた強いボクサーです。
2023年3月12日にWBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦を巡って元WBC世界スーパーウェルター級王者のトニー・ハリソンとの試合が行われました。
元王者を相手に9RKO勝利を収め、見事王座に輝いたチュー。
その後もカルロス・オカンポ、ブライアン・メンドサという強敵を打ち破っていきます。
途中、当時のWBO世界スーパーウェルター級王座を保持していたジャーメル・チャーロがベルトを剥奪された関係で正規のWBO世界王座になります。
できればチャーロとベルト統一戦をしてほしかったですが…
そして2024年3月30日に行われたセバスチャン・フンドラとのWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦も含めた2団体統一戦。
この試合は元々キース・サーマンと行われる予定でしたが、サーマンが怪我により欠場したため、急遽フンドラとの試合が行われました。
序盤は有利に進めていたものの、フンドラの肘がチューの頭にぶつかり大量出血してしまいます。
ハイライトを載せていますが、出血シーンがすごいので要注意です…
頭部からの出血の影響で思うように動けなくなってしまったのか、フンドラに攻められるシーンが増えてしまい、結果1-2の僅差判定負けを喫してしまいました…
とはいえ、地力はチューのほうが上に思えたのでぜひ再戦して白黒つけてほしいところですね。
ところが、2024年8月3日にバージル・オルティスJrとの試合が決まったそうです。
できればフンドラとの再戦が見たかったですが、これはこれでハードパンチャー同士の試合になるので楽しみですね。
セバスチャン・フンドラ
- 戦績:23戦21勝13KO1敗1分
- 身長:197cm
- リーチ:203cm
- 出身:アメリカ
- 構え:サウスポー
現WBC・WBO世界スーパーウェルター級統一王者であるセバスチャン・フンドラ。
彼の特筆すべき点はなんといっても規格外に大きなフレームです。
スーパーウェルター級でありながら、197cmという超長身を誇ります。
にも関わらず、インファイトをしかけていくというなかなかおもしろい選手です。
2022年4月9日に強豪選手であるエリクソン・ルービンとWBC世界スーパーウェルター級暫定王座をかけた試合が行われました。
激しいダウンの応酬を繰り広げた結果、9Rにルービンが棄権し、見事勝利を収めました。
圧倒的な身長とファイトスタイルからチャーロを脅かす選手と思われていました中、2023年4月8日に行われたブライアン・メンドサとの試合が行われました。
一方的に試合を進めていましたが、7Rに強烈な左フックをもらうとそのまま連打をまともに喰らい、まさかのKO負けを喫してしまいました。
この試合は世紀の大番狂わせと言われました。
このまま第一線を退いてしまうかと思われていましたが…
2024年3月30日にWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦も含めたWBO世界スーパーウェルター級王者であるティム・チューとの試合が行われました。
この試合は当初キース・サーマンが出場する予定でしたが、怪我により欠場し、急遽代理でチューと対戦することになりました。
この試合はフンドラの肘がチューの頭にあたって大量出血をしてしまうというハプニングが発生してしまいます。
しかし、チューも強い選手で、試合が終わる頃にはフンドラも口や鼻から出血するなどとてつもない大接戦でした。
結果は2-1で僅差の判定勝利を収め、見事2団体統一王者となりました。
試合が終わった直後、リング上に元WBA・WBC・IBF世界ウェルター級3団体統一王者であったエロール・スペンスが上がり、試合を呼びかけていました。
更に、別のニュースでWBOがあのクロフォードとの試合を指令したという情報もあります。
誰とやっても楽しみではありますが、もう一度万全の状態なチューと試合をしてほしいなと個人的には思うところです。
ウェルター級の怪物達が階級を上げる可能性も高まっている中、今後に注目ですね。
【ボクシング】世界スーパーウェルター級ランキング一覧:まとめ
以上、ボクシング世界スーパーウェルター級ランキング一覧と気になるボクサーの簡単な解説でした!!
よくランキングは変動するので、ちょくちょく更新していきますね。
ちなみに下の階級であるライト級や、上の階級であるウェルター級などの記事もありますので、気になったらチェックしてみてください!!