2024年5月7日にAppleが新型のiPad Proを発表しましたね!!
今はiPad miniやiPad Air、iPad Proといった様々なシリーズが発売されています。
その中でもMac Bookに迫るスペックを誇るハイエンドモデルのiPad Proがあります。
そこで、歴代iPad Proのスペックを比較してみました!!
- CPUやGPU、メモリはどのくらいスペックが上がってるの??
- 新型のiPad Proでは何ができるようになったの??
- 歴代のiPad Proと比べて何が変わったの??
これらをわかりやすくまとめていきます!!
歴代iPad ProのCPU/GPU/メモリスペックを比較
CPU/GPU/メモリスペックについてはWikipediaに載っているので、最初は基本的な情報からまとめていきます。
そのあと、実際の性能と前の世代との比較をまとめていきます。
ちなみに、大きさや機能の比較をしたいときは公式サイトで比較することができます。
歴代iPad ProのCPUスペックを比較
まずはCPUを見ていきましょう。
機種 | CPU | コア数 | 周波数 (GHz) |
---|---|---|---|
iPad Pro 1 | A9X | 2 | 2.25 |
iPad Pro 2 | A10X Fusion | 6 | 2.34 |
iPad Pro 3 | A12X Bionic | 6 | 2.5 |
iPad Pro 4 | A12Z Bionic | 6 | 2.5 |
iPad Pro 5 | M1 | 8 | 3.2 |
iPad Pro 6 | M2 | 8 | 3.5 |
iPad Pro 7 | M4 | 9 or 10 | 4.41 |
最新型iPad Proには新開発のM4チップが搭載されることになりました!!
詳細が出てきたらまた記載しておきますね。
CPUの実際の処理性能を比較
ということで、表にまとめるとこんな感じになります。ここではGeek Bench6というスペックを測るツールの値を載せます。
機種 | ベンチ マーク | 前世代との差 |
---|---|---|
iPad Pro 1 | 1251 | – |
iPad Pro 2 | 2354 | 約1.9倍 |
iPad Pro 3 | 4745 | 約2倍 |
iPad Pro 4 | 4745 | そのまま |
iPad Pro 5 | 8576 | 約1.8倍 |
iPad Pro 6 | 10062 | 約1.1倍 |
iPad Pro 最新 9コア | 13292 | 約1.3倍 |
iPad Pro 最新 10コア | 14621 | 約1.5倍 |
6代目と5代目との差は小さいですが、間違いなくスペックアップしていますね。
ということで、6代目のiPad Proと歴代のiPad Proを比較するとCPU性能はこのように上がっています。
- 1と比較して約10.6倍、約11.7倍
- 2と比較して約5.6倍、約6.2倍
- 3、4と比較して約2.8倍、約3.1倍
- 5と比較して約1.5倍、約1.7倍
- 6と比較して約1.3倍、約1.5倍
M4チップになったことでさらにスペックが上がりましたね。
ちなみに、こちらの記事では全てのiPhone/iPadのCPU/GPUスペックを比較しているので気になる方はチェックしてみてください。
歴代iPad ProのGPUスペックを比較
次にGPUを見ていきましょう。
GPUは画面描写に利用されるパーツです。
例えばゲーム画面が滑らかに表示されるか、動画がいい画質で見れるか、に関係します。
機種 | GPU |
---|---|
iPad Pro 1 | PowerVR Series 7XT系統 12コア |
iPad Pro 2 | PowerVR Series 7XT系統 12コア |
iPad Pro 3 | Apple-Custom 7コア |
iPad Pro 4 | Apple-Custom 8コア |
iPad Pro 5 | Apple-Custom 8コア |
iPad Pro 6 | Apple-Custom 10コア |
iPad Pro 最新 | Apple-Custom 10コア |
GPUの実際の描画性能を比較
こちらも表でまとめます。今度はiGPU-F32というツールの数値を記載しました。
機種 | ベンチ マーク | 前世代との差 |
---|---|---|
iPad Pro 1 | 499 | – |
iPad Pro 2 | 768 | 約1.54倍 |
iPad Pro 3 | 1200 | 約1.56倍 |
iPad Pro 4 | 1370 | 約1.14倍 |
iPad Pro 5 | 2610 | 約1.9倍 |
iPad Pro 6 | 3550 | 約1.36倍 |
iPad Pro 最新 | 4260 | 1.2倍 |
ということで、6代目のiPad Proと歴代のiPad Proを比較したスペックの差はこちら。
- 1と比較して約8.5倍
- 2と比較して約5.5倍
- 3と比較して約3.6倍
- 4と比較して約3.1倍
- 5と比較して約1.6倍
- 6と比較して1.2倍
もともとのスペックが良いのでそこまで大きくスペックが上がってるわけではないですね。
ちなみに5世代目からチップがMシリーズになったので、かなりスペックがあがっていることがわかります。
歴代iPad Proのメモリスペックを比較
今度はメモリを見ていきましょう。
メモリは一時的にデータを置いておく場所のようなもので、メモリの大きさも処理スペックの優劣に左右します。
機種 | メモリ |
---|---|
iPad Pro 1 | 4GB(12.9inch) 2GB(9.7inch) |
iPad Pro 2 | 4GB |
iPad Pro 3 | 4GB 6GB(1TBモデルのみ) |
iPad Pro 4 | 6GB |
iPad Pro 5 | 8/16GB |
iPad Pro 6 | 8/16GB |
iPad Pro 最新 | 8/16GB |
最新のiPad ProではMacbook Airなどと同じで、8GBと16GBを選択できます。
動画編集やゲームなどメモリをたくさん使用するアプリでは性能をアップを体感できそうですね!!
歴代iPad Proでできるようになったこと
スペックの次は歴代のiPad Proができるようになったことを解説します。
初代iPad Proでできるようになったこと
画面が大きくなった
初代iPad Proは通常のiPadと比べて画面サイズが大きくなりました。
- iPad:9.7インチ
- iPad Pro:12.9インチ
Macbookの12インチよりも大きくなったので、さらにMacbookライクに使う人が増えましたね。
ちなみに、9.7インチモデルも発売されましたが、第2世代の発売と同時に10.5インチと交代する形で発売中止になりました…
2目iPad Proでできるようになったこと
急速充電に対応
今まではバッテリーが満タンになるまで5時間以上かかっていたのが、半分以下の2時間半で充電できるようになりました。
ただし、以下のものが必要になります。
- 29W以上か急速充電対応の電源アダプタ
- USB タイプC 対応のケーブル
Macbookにも使われる29Wの電源アダプタか、急速充電に対応したものでないと使えません。
2代目以降のiPad Proなら急速充電に対応しているので、充電時間にストレスを感じる方は導入してみる価値はあります。
3代目のiPad Proでできるようになったこと
Face IDに対応
iPhone Xから導入されたFace IDが3世代目のiPad Proにも搭載されました。
Face IDはユーザーの顔を認証するシステムで、iPad Proの画面ロック解除やアプリ購入時の認証に使用されます。
実は指紋認証より顔認証の方が他人に悪用される危険性が低いと言われています。
- 指紋認証
5万人に1人の確率で一致 - 顔認証
100万人に1人の確率で一致
セキュリティはユーザーにとっても企業にとっても重要なので、より信頼性の高いセキュリティシステムを導入するのは自然な流れですね。
USB-Cに対応
できるようになったこととは少し違う話題になりますが…
iPhoneや今までのiPadはずっとApple独自のLightningケーブルを使用してきました。
それが3世代目のiPad ProではUSB-Cという別のケーブルに対応することになりました。
- 充電速度の向上
- 動画の転送速度向上
- 対応端末の拡大
変更された理由は不明ですが、考えられる理由はこの三つです。
iPad ProにもなるとバッテリーがiPhoneよりもずっと大きくなるため、素早い充電は必要不可欠です。
また、これからの時代は画像やテキストよりも動画コンテンツがメインになってくると考えられています。
そのために必要なのが動画などの大きなデータをより早く転送するための通信速度。
急速充電と転送速度、この2点はLightningだと不足してしまう可能性があります。
また、USB-Cは他のスマートフォンやタブレットPCでも広く普及しているため、Appleだけいつまでも独自のものを使っているのはユーザーに優しくないですよね。
そこも意識しているのかな、と勝手に思うところです。
Apple Pencil(第2世代)に対応
3世代目のiPad Proの発表とともに発表された第2世代のApple Pencil。
- ペアリングができるようになった(iPad Proと同期すること)
- Apple PencilをiPad Proにくっつけて充電できるようになった
これはiPad Proの側面とApple Pencil、それぞれに内蔵されている磁石がひっつくことで充電とペアリングができるようになっています。
今までは専用のケースに入れて充電していたので、その手間が無くなったということです。
どんどん便利になってきてますね〜。
ニューラルエンジンを搭載
iPad Proで初めてニューラルエンジンと呼ばれる専用のハードウェアが搭載されました!!
これは機械学習に特化したパーツで、Face IDによる顔認証やアニ文字の作成で効果を発揮します。
また、写真や動画撮影の時にも人の顔を認識したり、背景をぼかしたり(ポートレート)する時にも効果を発揮します。
つまり、人間がいろんなことを学習して、予想したり決定したりするイメージですね
使えば使うほど、どんどん賢くなっていくということですね!!
4代目のiPad Proでできるようになったこと
超広角カメラを搭載
こちらはiPhone11と同様、通常の1200万画素のカメラに加えて1000万画素の超広角カメラを搭載しました!!
iPad ProでもiPhone11、11Proのようなワイドな写真が撮れるようになりますね!!
こんな感じの写真↓
最近はますますYouTubeやTikTokといった動画コンテンツが拡大されていくと思うので、撮影には最高の機器になりそうです!!
LiDARスキャナ
LiDARスキャナ、Light Detection and Rangingの略で、「光検出と距離」と言う意味だそうです。
意味だけだとよくわからないと思いますが、つまりは距離を測るために使われる機能。
例えば、机と椅子がどのくらい離れているのか??とか、冷蔵庫を置くときにどのくらいのスペースがあるのか??をより正確に測ることができる、ということです。
これを利用することで、よりリアルな拡張現実(AR)の体験ができるのではないかと言われています。
iPhoneやiPadには標準で「計測」というアプリがあります。
「計測」アプリを使うと距離を測ることができ、それがより正確になるということだと思われます。
「計測」アプリを使ったイメージ↓
※画像編集は一切してません、こんな器用なことはまだできません…
Magic Keyboardに対応
実は一番の目玉はiPad Pro本体よりもこのMagic Keyboardかもしれません。
これはmacbook、macbook Airの存在意義がなくなるかもしれないくらいの代物…
- iPad用キーボードとして初めてトラックパッドを搭載
- キーボードの形式がシザー式、macbook Airやmacbook Proと同じものに
- USB Type-Cポートを搭載、キーボードからiPadを外さなくても充電できる
- フローティングデザインを採用、iPadの見やすい角度を自在に調整できる
今までは「Smart Keyboard Folio」というものがあったのですが、トラックパッドがない、キーボードがmacbookと全然違う(ゴムのやつ)、という点がネックでした。
その全てが解消されたのがMagic Keyboard!!
しかも、3世代目のiPad Proにも使えるのが嬉しいポイント!!
ただネックなのは「高い」ことと「重い」こと…
そこは腕力とお財布に相談ですね…
5代目iPad Proでできるようになったこと
ミニLEDを搭載!!(12インチだけ)
12インチモデルだけですが、今回からディスプレイにミニLEDが搭載されました!!
ミニLEDとはディスプレイの裏側に搭載して液晶を照らしているLEDです。
細かいことは省略しますが、より鮮やかな色を出せるようになります。
今後はiPhoneにも搭載されるかも?という噂もあるのでちょっと楽しみですね!!
5Gを搭載!!(セルラーモデルのみ)
iPhone 12シリーズで初めて採用された5GがiPad Proのセルラーモデルに搭載されました!!
とはいえ、日本の5G対応エリアはまだまだ少ないので活躍する場面はほとんどなさそうですね…
6代目iPad Proでできるようになったこと
M2にアップグレードした以外は大きく変更なし
実は6代目のiPad ProはM2チップに変更されたこと以外はほとんど変更ありません。
細かい追加機能はありますが、中身のスペックがちょっと良くなったくらいの認識でOKです。
最新のiPad Proでできるようになったこと
デザインが変わった
最新のiPad Proはデザインを刷新し、すこしコンパクトかつ軽量になりました。
そのため、画面側についてる内部カメラの位置も横向きにしたときの上部に来るようになっています。
Apple Pencil Proに対応
同じタイミングで発表されたApple Pencil Pro、これに対応しました。
Apple Pencil Proはさらに様々な機能が追加されています。
ディスプレイが進化
ついにディスプレイがiPhoneなどにも利用されているOLED、いわゆる有機ELに変更されました。
これによってより明るくなり、特に黒の表現が液晶よりよりはっきりしたものになります。
背部の超広角カメラが廃止
なんと、背面の超広角カメラが廃止されました。
そのため、最新モデルではカメラは一つに減っています。
とはいえ、写真を撮るときはiPhoneや専用のデジカメを使うことのほうが多いと思うので、実用面ではそこまで困ることはないでしょうね。
歴代iPad Proのスペック比較まとめ
と言うことで、最新のiPad Proと歴代iPad Proとの比較でした!!
- CPUは1.3倍以上
- GPUは1.2倍以上
iPad(無印)やiPad mini、iPad Airのスペックでは物足りないという方は購入を検討してみてはいかがでしょうか??
また、人によってどのショッピングサイトを利用しているのか変わってきますよね。
そこで、どんな人にどのサイトで買うのがいいのか?を以下の記事にまとめています。
よかったら参考にしてみてください。
他にも、iPadやiPad mini、iPad Airを比較した記事もありますので、気になる方はチェックしてみてください。
ちなみに同じM1/M2を搭載したiPad Airについても比較した記事を用意していますので、気になる方はチェックしてみてください!!