こんにちは、この記事ではボクシング世界フライ級のランキングをまとめました!!
フライ級というと古くは白井義男さん、ファイティング原田さん、有名なところで言えば亀田興毅さんや内藤大助さんがかつてチャンピオンでした。
そんなフライ級(48.988~50.802kg)について、世界ランキングの上位にランクインしている選手をまとめました!!
WBA、WBC、WBO、IBF、リングマガジンにランクインされているボクサーをまとめましたので、是非チェックしてみてください!!
- 選手の名前は英語名をGoogle翻訳しているため、おかしい場合もありますがご了承ください
- 表示の順番は独自の基準で記載しています
(チャンピオンである、複数団体にランクインしている、などが上位に来る理由です) - スーパー王座、暫定王座、休養王座は「スーパー」、「暫定」など省略します
- Top10以上にランクインしている選手のみ記載しています
【ボクシング】世界フライ級ランキング一覧
- WBA:2025/2/28 更新
- WBC:2025/3/1 更新
- IBF:2025/3/8 更新
- WBO:2025/3/15 更新
- RING:2025/3/24 更新
名前 | WBA | WBC | IBF | WBO | RING |
---|---|---|---|---|---|
寺地拳四朗 | 王者 | 王者 | - | - | PFP10 1 |
アンソニー・オラスクアガ | - | - | - | 王者 | 7 |
矢吹正道 | - | - | 王者 | - | - |
ギャラル・ヤファイ | - | 暫定 | - | - | 4 |
リカルド・サンドバル | 4 | 3 | 3 | 2 | 5 |
フェリックス・アルバラード | - | 5 | 1 | 4 | 6 |
ヤンキール・リベラ・フィゲロア | 2 | 4 | - | 8 | - |
アンジェリノ・コルドヴァ | 3 | 2 | - | - | - |
フランシスコ・ロドリゲスJr | - | 1 | 8 | - | 8 |
トビアス・ジェレミアス・レイエス | - | 9 | 7 | 7 | 9 |
ファン・カルロス・カマチョ | - | - | - | 1 | - |
ホセリート・ベラスケス | - | 7 | - | 5 | - |
アンヘル・アヤラ・ラディザバル | - | - | - | - | 2 |
ユーリ阿久井政悟 | - | - | - | - | 3 |
オリムジョン・ナザロフ | - | - | - | 3 | - |
タナンチャイ・チャルンパク | 8 | 6 | - | - | - |
エスネス・ドミンゴ | - | - | 4 | - | - |
桑原拓 | 7 | 10 | 9 | - | - |
アルテム・ダラキアン | 5 | - | - | - | - |
ヴィンス・パラス | - | - | 5 | - | - |
セルジオ・メンドサ・コルドバ | - | - | 6 | 10 | - |
ジョナサン・ゴンザレス | - | - | - | 6 | - |
飯村樹輝弥 | 6 | - | - | - | - |
クリストファー・ロサレス | - | 8 | - | - | - |
クリスチャン・ゴンザレス・ヘルナンデス | 9 | - | - | - | - |
ヨアリ・メヒア・モスケダ | - | - | - | 9 | - |
サミュエル・カルモナ | 10 | - | - | - | - |
ジェイ・ハリス | - | - | 10 | - | - |
京口紘人 | - | - | - | - | 10 |
【ボクシング】世界フライ級ランキング:気になる選手を解説
一覧だけだと面白くないので、個人的に気になっている選手をピックアップして解説していきます。
アンソニー・オラスクアガ
- 戦績:10戦9勝6KO1敗
- 身長:163cm
- リーチ:166cm
- 出身:アメリカ
- 構え:オーソドックス
- 年齢:26歳
現WBO世界フライ級チャンピオンであるアンソニー・オラスクアガ。
彼が有名になったのは2023年4月8日に行われた当時のWBA・WBC世界ライトフライ級統一王者であった寺地拳四朗選手との試合がきっかけです。
試合本編はAmazon Prime Videoで見逃し配信中です
この試合は元々拳四朗選手がWBO世界ライトフライ級チャンピオンであったジョナサン・ゴンザレスとの3団体統一戦として行われる予定でした。
しかしゴンザレスの病欠によりわずか試合10日前にオラスクアガが代役として抜擢されました。
試合まで時間がなかったはずでしたが、逆転KOも期待できるほど壮絶な試合を展開しました。
結果は9RTKO負けとなってしまいましたが、素晴らしいファイティングスピリッツを見せてくれましたね。
そして2023年9月18日に復帰戦をTKO勝利で飾ると、2024年7月20日に加納陸選手とのWBO世界フライ級王座決定戦が行われました。
結果は見事3RKO勝利を収め、わずか8戦目にして世界王者に輝きました!!
さらに、2024年10月14日には初防衛戦が行われましたが、まさかの1Rにバッティング…
再開されたものの、ゴンザレスが棄権して試合終了。
無効試合になってしまいましたが、後日裁定が変わって記録上はTKO勝利となりました。
そして2025年3月13日にはなんと、2階級制覇王者である京口紘人選手との試合が行われました!!
一進一退の攻防の結果、オラスクアガが3-0の判定勝利を収めました!!
パワーと技術が交錯した試合でしたが、少しだけオラスクアガの方が優勢に試合を進めていましたね。(ポイント差はそこまで無いように見えましたが…)
京口紘人
- 戦績:22戦19勝12KO3敗
- 身長:162cm
- リーチ:163cm
- 出身:日本
- 構え:オーソドックス
- 年齢:31歳
元IBF世界ミニマム級王者、そして元WBAスーパー世界ライトフライ級王者の京口紘人。
京口選手はもともとアマチュアの選手でしたが目立った戦績はありません。
子供の頃から自分には才能がないと発言されていたように、プロでの試合でも特段才能を感じるような場面はありません。(すみません、個人的な感想です)
ですが、それでも努力と試行錯誤を重ねて、2階級制覇を達成したことは本当にすごい事です。
仮に才能がなかったとしても努力し続ける事で達成できることがある、ということを証明してきたと思います。
そして、2022年11月1日に拳四朗選手との10年ぶりの日本人王者同士での統一戦が行われました。
結果は拳四朗選手の7RTKO勝利に終わり、京口選手は初の黒星を喫してしまいました。
京口選手としては努力の結果を世の中に示したかったと思いますが、残念な結果になってしまいましたね。
ですが、試合の後の記者会見で先ほどの才能に関することを話しており、個人的にはその話がすごく良かったと思っています。
ちなみに京口選手はSNSやYouTubeにも力を入れていて、僕もYouTubeをよく見ているので気になる方はチェックしてみてください。
元世界チャンピオンとしての考察や試合予想などが聞けるので面白いですよ。
そして2023年5月20日にフライ級での初試合で見事3-0の判定勝利し、2023年9月22日の二戦目ではKO勝利を飾りました‼︎
しかし、2024年5月11日に行われた、ビンス・パラスとの再戦ではなんと0-3の判定負けに…
しかもかなり疑惑の判定と呼ばれる結果で、内容としても京口が勝ったという声が圧倒的多数でした。
そんなビンス・パラスとの再戦が2024年10月13日に行われました!!
結果は2-0での僅差で判定勝利を飾りました!!
もっと圧倒して欲しかったところもありますが、パラスが強かったですね。
そしてついに、2025年3月13日にWBO世界フライ級王者であるアンソニー・オラスクアガとの試合が行われました!!
一進一退の攻防でしたが、0-3の判定で3階級制覇に失敗しました…
ポイント差以上に競った内容だったと思います。
試合後のスッキリした表情が印象的でしたが、そろそろ潮時かもしれませんね…
ユーリ阿久井政悟
- 戦績:25戦21勝11KO3敗1分
- 身長:163cm
- リーチ:170cm
- 出身:岡山県
- 構え:オーソドックス
- 年齢:29歳
元WBA世界フライ級王者であるユーリ阿久井政悟選手。
2024年1月23日にアルテム・ダラキアンに挑戦し、見事3-0の判定勝利を収めて王座を獲得しました!!
岡山県倉敷市にある倉敷守安ボクシングジムに所属しており、2人の子どものお父さんです。
デビューから約10年、2度の敗北を喫しながらも諦めずに進んできた結果、見事チャンピオンに輝きました!!
ちなみに1度目の敗北はあの中谷潤人選手につけられた黒星です。
地方の選手が世界チャンピオンになるのはジムの資金面や練習環境などの関係でとても難しいといわれていましたが、本当にすごい選手ですね。
これからは王者として防衛戦を行っていくと思いますが、今後も頑張って欲しいですね。
そんな阿久井選手、2024年5月6日に井上尚弥選手VSルイス・ネリのアンダーカードで桑原拓選手の挑戦を受けることが決定しました!!
2人は2021年に一度戦っており、その時は阿久井選手が2度のダウンを奪ってのKO勝利となりました。
桑原選手にとってのリベンジマッチになりますが、どんな結果になったのでしょうか??
結果はユーリ阿久井選手の3-0の大差判定勝利となりました!!
桑原選手の最後まで諦めない気持ちも前面に出ていて素晴らしい試合でしたね。
そして2度目の防衛戦が2024年10月13日に行われました!!
相手の選手がかなり上手い選手で、2-1ですがなんとか判定勝利しました。
次の試合も防衛戦かと思っていましたが、2025年3月13日にWBC世界フライ級王者である寺地拳四朗選手との2団体統一戦が行われました!!
凄まじい手数で両者一歩も譲らない内容でしたが、結果は12RTKO負けとなり、王座統一戦に敗れてしまいました…
しかしスコア上では2-0で勝っていたため、最後の12Rを凌いでいれば結果は違ったでしょうね。
しかし本当に素晴らしい試合でした。
できることなら再帰して、再び王者を目指してほしいですね。
矢吹正道
- 戦績:22戦18勝17KO4敗
- 身長:166cm
- リーチ:164cm
- 出身:日本
- 構え:オーソドックス
- 年齢:32歳
元WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道。
矢吹選手と言えば拳四朗選手との1回目の試合で10RTKO勝利しましたが、その時のバッティングで悪い意味で有名になりましたね…
この試合は日本年間最高試合に取り上げられるほどの名試合でした。
実際に試合内容はすごく面白かったので、バッティングの件がニュースになったのは残念でしたね。
しかしこの件でWBCから直接拳四朗選手との再戦を指示され、2022年3月に再戦しました。
結果は拳四朗選手の3RTKO勝利で終わり、矢吹選手は防衛することなく王座陥落してしまいました。
その後は怪我で長期離脱していましたが、2024年3月16日にようやく復帰戦が行われました。
そして2024年10月12日にIBF王座への挑戦が行われ、見事9RTKO勝利でIBF王座に輝き、世界チャンピオンに返り咲きました!!
さらに、2025年3月29日にはIBF世界フライ級タイトルへの挑戦が行われました!!
戦前は多少不利との予想もありましたが、結果は3回のダウンを奪っての12RTKO勝利となりました。
これで見事2階級制覇を達成しましたね!!
次はオラスクアガとの2団体統一戦が見てみたいですね。
寺地拳四朗
- 戦績:26戦25勝16KO1敗
- 身長:165cm
- リーチ:163cm
- 出身:日本
- 構え:オーソドックス
- 年齢:33歳
元WBC・WBAスーパー世界ライトフライ級2団体統一王者である寺地拳四朗選手。
彼は2017年にWBCのベルトを獲得すると、そこから8連続防衛を重ね、あの具志堅用高さんの持つ13回連続防衛記録を塗り替えるのではと言われていました。
しかし、2021年の矢吹正道選手との試合に敗れ防衛記録が途絶えてしまいました。
ここで引退することも考えたようですが、WBCからの指令もあり、2022年3月には再戦、その試合で3RTKO勝利を収め再びWBC王者に返り咲きました。
そして、記憶にも新しい2022年11月1日に行われた京口選手との2団体統一戦で7RTKO勝利を収め、見事2団体統一王者となりました。
そして2023年4月8日にアンソニー・オラスクアガとの防衛戦が行われました!!
めちゃくちゃ熱い試合なのでぜひチェックしてみてください!!
相手のオラスクアガは急遽代役として選ばれましたが、本当に素晴らしい試合をしてくれましたね。
そして2023年9月18日には京口選手と戦ったヘッキー・ブドラーとの防衛戦が行われました。
ライトフライ級のトップファイターだけあって、独特なファイトスタイルに手を焼くシーンもありましたが、見事なKOでしたね‼︎
さらに、2024年1月23日に那須川天心3戦目の試合と同じ興行でカルロス・カニザレスとの防衛戦が行われました!!
カニザレスが想像以上に強く、拳四朗選手の負けもあるかと思っていましたが、ギリギリで勝利を掴みましたね。
そして2024年7月15日、ついにフライ級転向を表明し、2024年10月13日にWBC世界フライ級王座決定戦が行われました!!
なんと、相手の鼻を骨折させての11RTKO勝利となり、WBC世界フライ級王座を獲得!!
そして2階級制覇となりました!!
さらに間髪入れず、2025年3月13日にWBA世界フライ級王者であるユーリ阿久井政悟選手との2団体統一戦が行われました!!
結果は12RTKO勝利を飾り、日本人史上二人目となる2階級にわたっての複数団体統一を達成しました!!
ちなみに一人目は言わずと知れた井上尚弥選手で、2階級4団体統一です
今後はさらに一つ階級を上げ、スーパーフライ級最強と言われるジェシー・”バム”・ロドリゲスにラブコールを送っていました。
もし実現すれば拳四朗選手史上最大のビッグマッチになりますね。
キャリア終盤に凄まじい勢いを見せる拳四朗選手はどこまで行くのでしょうか??
【ボクシング】世界フライ級ランキング一覧:まとめ
以上、ボクシング世界フライ級ランキング一覧と気になるボクサーの簡単な解説でした!!
フライ級は昔から日本人選手が世界王者になることが多い階級なので、今後も注目ですね。
よくランキングの変動があるので、ちょくちょく更新していきます。
ちなみに上の階級であるスーパーフライ級やバンタム級などの階級についてもまとめていますので興味のある方はそちらもチェックしてみてください。
それでは!!