この記事では、ボクシングのスーパーウェルター級世界ランキングをまとめました!!
スーパーウェルター級といえば、今の日本人にはあまり馴染みのない階級ですが、世界的に見るとかなり人気の階級です。
古くは輪島功一さんがチャンピオンになった階級ですね。
世界的にはティム・チューやセバスチャン・フンドラ、ジャーメル・チャーロといった強豪のほかに、ウェルター級の怪物達が参戦をほのめかしていたりします。
そんなスーパーウェルター級(66.678~69.853kg)にはどんな選手がいるのか??
WBA、WBC、WBO、IBF、リングマガジンにランクインされている世界ランカーのボクサーをまとめましたので、是非チェックしてみてください!!
- 選手の名前は英語名をGoogle翻訳しているため、おかしい場合もありますがご了承ください
- 表示の順番は独自の基準で記載しています
(チャンピオンである、複数団体にランクインしている、などが上位に来る理由です) - スーパー王座、暫定王座、休養王座は「スーパー」、「暫定」など省略します
- Top10以上にランクインしている選手のみ記載しています
【ボクシング】世界スーパーウェルター級ランキング
- WBA:2025/9/30 更新
- WBC:2025/9/14 更新
- IBF:2025/10/10 更新
- WBO:2025/9/15 更新
- RING:2025/9/24 更新
名前 | WBA | WBC | IBF | WBO | RING |
---|---|---|---|---|---|
ヴァージル・オルティスJr | - | 暫定 | - | - | 1 |
セバスチャン・フンドラ | - | 王者 | - | - | 2 |
バフラム・ムルタザリエフ | - | - | 王者 | - | 4 |
ザンダー・ザイヤス | - | - | - | 王者 | 6 |
アバス・バラオウ | 王者 | - | - | - | 9 |
ジャロン・エニス | 暫定 | 1 | 5 | 2 | - |
エリクソン・ルービン | - | 5 | - | 3 | 5 |
ジョシュ・ケリー | - | - | 3 | 1 | - |
イスラエル・マドリモフ | 7 | 9 | - | 8 | 3 |
カラム・ウォルシュ | - | 4 | 4 | - | - |
キース・サーマン | - | 3 | - | 7 | - |
ブランドン・アダムス | - | 6 | 8 | - | 7 |
セルヒ・ボガチュク | - | 8 | - | 4 | 10 |
ジーザス・ラモス | - | - | - | 5 | 8 |
バカリ・サマケ | - | 2 | - | - | - |
パベル・ソスリン | 2 | - | - | - | - |
カオイヒン・アジャルコ | 3 | - | 10 | - | - |
ウイスマ・リマ | 8 | 10 | 6 | - | - |
ヨエニス・テレス | 4 | - | - | - | - |
アンドレアス・カツオラキス | 5 | - | - | - | - |
ジョバンニ・サンティラン | - | - | 7 | 9 | - |
エイドリアン・マルセロ・サッソ | - | - | - | 6 | - |
イサーク・ルシェーロ | 6 | - | - | - | - |
エルマル・ハドリベアジ | - | 7 | - | - | - |
ニキータ・チュー | - | - | 9 | - | - |
イスマエル・フローレス | 9 | - | - | - | - |
ホルヘ・ガルシア・ペレス | - | - | - | 10 | - |
ジョクサン・ブランコ | 10 | - | - | - | - |
【ボクシング】世界スーパーウェルター級ランキング:気になる選手を解説
一覧だけだと面白くないので、個人的に気になっている選手をピックアップして解説していきます。
キース・サーマン
- 戦績:31戦30勝22KO1敗
- 身長:177cm
- リーチ:175cm
- 出身:アメリカ
- 構え:オーソドックス
- 年齢:36歳
元WBC・WBAスーパー世界ウェルター級2団体統一王者であるキース・サーマン。
ショーン・ポーターやダニー・ガルシアといった強豪を破ってきたトップファイターです。
2019年7月にパッキャオとの試合で惜しくも1-2で敗れてしまい、怪我やコロナの影響もあって2年半ものブランクが空いてしまいました。
しかし、2022年2月の復帰戦で見事3-0の判定勝利を収めました。
年齢的にもキャリア終盤に差し掛かってきているところに、なんと2025年10月18日にWBC世界スーパーウェルター級チャンピオンであるセバスチャン・フンドラに挑戦することが決定しました!!
今ノリに乗っているフンドラに勝てるのか、要注目です。
ちなみにサーマンは親日家であり、たびたび日本に来ているようです。
ちょっと親近感が湧いてきますね(笑)
バージル・オルティスJr
- 戦績:23戦23勝21KO無敗
- 身長:178cm
- リーチ:178cm
- 出身:アメリカ
- 構え:オーソドックス
- 年齢:27歳
現WBC世界スーパーウェルター級暫定王者であるバージル・オルティスJr。
元々はウェルター級の選手で、スーパーウェルターに上げるまでの戦績は、なんと19戦19勝19KOという怪物的記録を誇っていました。
そして2024年1月6日にスーパーウェルター級転向初戦で1RKO勝利を収めています。
そしてついに、2024年8月10日にWBC暫定王者のボハチュクとの試合が行われました。
1Rと8Rにダウンを奪われましたが、非常に僅差の2-0で判定勝利を収め、見事WBC世界スーパーウェルター級暫定王座を獲得しました!!
そして2025年2月22日には元WBA世界スーパーウェルター級チャンピオンであるイスラエル・マドリモフとの試合が行われました!!
マドリモフはクロフォードとも互角にやりあった強豪なので、どうなるかと思われましたが、3-0でオルティスの判定勝利となりました!!
さらに2025年11月8日にはエリクソン・ルービンとの防衛戦が決まっています。
ルービンはチャーロ、フンドラといった世界チャンピオンにしか負けていないので彼もまた間違いなく強豪です。
どんな試合になるのでしょうか…
ティム・チュー
- 戦績:28戦25勝18KO3敗
- 身長:174cm
- リーチ:179cm
- 出身:オーストラリア
- 構え:オーソドックス
- 年齢:30歳
彼は元WBO世界スーパーウェルター級王者であるティム・チュー。
チューという名前に聞き覚えのある方もいるかもしれません。
というのも、父はコンスタンチン・チューという元WBA・WBC・IBF世界スーパーライト級3団体統一王者で、オーストラリアでは伝説的な選手でした。
その息子であるティム・チューもまた強いボクサーです。
2023年3月12日にWBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦を巡って元WBC世界スーパーウェルター級王者のトニー・ハリソンとの試合が行われました。
元王者を相手に9RKO勝利を収め、見事王座に輝いたチュー。
その後もカルロス・オカンポ、ブライアン・メンドサという強敵を打ち破っていきます。
途中、当時のWBO世界スーパーウェルター級王座を保持していたジャーメル・チャーロがベルトを剥奪された関係で正規王座に繰り上がりました。
できればチャーロとベルト統一戦をしてほしかったんですけどね…
そして2024年3月30日に行われたセバスチャン・フンドラとのWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦も含めた2団体統一戦。
この試合は元々キース・サーマンと行われる予定でしたが、サーマンの怪我により急遽フンドラとの試合が行われました。
序盤は有利に進めていたものの、フンドラの肘がチューの頭にぶつかり大量出血してしまいます。
ハイライトを載せていますが、出血シーンがすごいので要注意です…
頭部からの出血で思うように動けなくなってしまったのか、フンドラに攻められるシーンが増えてしまい、結果1-2の僅差判定負けを喫してしまいました…
そして復帰戦は2024年10月19日にIBF世界スーパーウェルター級王者であるバクラム・ギヤゾフに挑戦しました。
前評判はチューが有利と言われていましたが、なんと計4度ものダウンを奪われての3RTKO負けを喫してしまいました。
その後再起戦を挟み、2025年7月20日にセバスチャン・フンドラとの再戦が行われます。
なんとまさかの1Rにダウンを喫し、ほぼ一方的な内容になってきたところで7R終了時に棄権してしまいました…
今回はフンドラがかなり強かったですね。
この負け方で完全にトップ戦線からは離脱してしまった印象です…
セバスチャン・フンドラ
- 戦績:25戦23勝15KO1敗1分
- 身長:197cm
- リーチ:203cm
- 出身:アメリカ
- 構え:サウスポー
- 年齢:27歳
現WBC世界スーパーウェルター級王者であるセバスチャン・フンドラ。
彼の特筆すべき点はなんといっても規格外に大きなフレームです。
スーパーウェルター級でありながら、197cmという超長身を誇ります。
にも関わらず、インファイトをしかけていくというなかなかおもしろい選手です。
2022年4月9日に強豪選手であるエリクソン・ルービンとWBC世界スーパーウェルター級暫定王座をかけた試合が行われました。
激しいダウンの応酬を繰り広げた結果、9Rにルービンが棄権し、見事勝利を収めました。
圧倒的な身長とファイトスタイルからチャーロを脅かす選手と思われていました中、2023年4月8日に行われたブライアン・メンドサとの試合が行われました。
一方的に試合を進めていましたが、7Rに強烈な左フックをもらうとそのまま連打をまともに喰らい、まさかのKO負けを喫してしまいました。
この試合は世紀の大番狂わせと言われました。
このまま第一線を退いてしまうかと思われていましたが…
2024年3月30日にWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦も含めたWBO世界スーパーウェルター級王者であるティム・チューとの試合が行われました。
この試合は当初キース・サーマンが出場する予定でしたが、怪我により欠場し、急遽代理でチューと対戦することに。
この試合はフンドラの肘がチューの頭にあたって大量出血をしてしまうというハプニングが発生してしまいます。
しかし、チューも強い選手で、試合が終わる頃にはフンドラも口や鼻から出血するなどとてつもない大接戦でした。
結果は2-1で僅差の判定勝利を収め、フンドラが見事2団体統一王者となりました。
そして2025年7月20日にティム・チューとの再戦が行われました。
前回はかなりの僅差でしたが、なんと1Rからダウンを奪い、ほぼ一方的な内容となりました。
結果7R終了後にチュー側の棄権によりTKO勝利を収めました!!
そして2025年10月18日にはキース・サーマンの挑戦を受けることが決定しました!!
ジャロン・エニス
- 戦績:35戦35勝31KO無敗
- 身長:178cm
- リーチ:188cm
- 出身:アメリカ
- 構え:スイッチヒッター
- 年齢:28歳
次のスターとして期待されているジャロン・エニス、元IBF・WBA世界ウェルター級王者であり、現WBA世界スーパーウェルター級暫定王者です。
戦績を見るとわかりますが、とんでもないKO率を誇っていますね。
しかもあのクロフォードと同じくスイッチヒッターでもあります。
IBF世界スーパーウェルター級暫定王座を獲得するまでは、地道なキャリアを進めていました。
しかしそんな中でも凄まじいパフォーマンスを見せつけ、次世代のスター選手と言われています。
初防衛戦として2024年7月13日にトップランカーのデビッド・アヴァネシアンとの試合が行われ、5R終了時点で相手が棄権したためTKO勝利となりました。
2024年11月9日に行われたチュカジニアンとの防衛戦は3-0の判定勝利を収めましたが、流石にウェルターのウェイトを作るのがキツくなっていたことも関係があったようですね。
しかし2025年4月12日に行われたエイマンタス・スタニオニスとのIBF・WBA2団体統一戦では見事6R終了時にスタニオニス陣営の棄権によりTKO勝利を飾りました!!
スタニオニスも対抗王者でしたが、かなり差のある試合でしたね…
もはやウェルター級には敵無しですね。
そして2025年10月11日に、転級初戦となるウイスマ・リマとのWBA世界スーパーウェルター級暫定王座が行われました。
無名ではありますが、リマも世界ランカーとして間違いなく実力者です。
それをなんと、1Rに2度のダウンを奪いそのままレフェリーストップによる1RTKO勝利を収めてしまいました…
さらにパワーアップして凄まじいパフォーマンスを見せつけてくれましたね。
間違いなくスーパーウェルター級の台風の目になることでしょう。
ちなみにあのスティーブン・フルトンとは同じジムに所属しています。
【ボクシング】世界スーパーウェルター級ランキング一覧:まとめ
以上、ボクシング世界スーパーウェルター級ランキング一覧と気になるボクサーの簡単な解説でした!!
よくランキングは変動するので、ちょくちょく更新していきますね。
ちなみに下の階級であるウェルター級や、上の階級であるミドル級などの記事もありますので、気になったらチェックしてみてください!!